第132回(2026/02/21)

2月11日の建国記念の日に伊勢に行ってきました。建国記念日は天照大神(あまてらすおおみかみ)の五世孫である神武天皇が奈良県の橿原宮で即位して日本国を建国した日、紀元節の日です。その神武天皇の祖先の天照大神をお祭りしているのが、伊勢神宮です。
大学で日本文化を講義していた弘法寺管長の小田全眞先生が天照大神のことを女学生さんに尋ねたところ、てんてるだいじんと答えたという笑い話があるのですが、日本の神話や文化を学ばないのはとても勿体無いですよね。イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビーの言葉に「神話を忘れた民族は100年以内に滅びる」という怖いものがあります。

伊勢神宮は40数年前に、僕が子供の頃、亡くなった祖父と父と一緒に連れて行ってもらって以来でした。子供の頃に川にかかる大きな橋を渡った記憶がうっすらあったのですが、現地で五十鈴川にかかる伊勢神宮の宇治橋をみて子供の頃の記憶が蘇ってきました。
伊勢神宮は世界でもここだけという式年遷宮、20年に一度お社を立て替えるということが繰り返されており、森を育て、木を切り、その森の栄養が川を下り、海に出て、海産物を育み、またそれを神様にお供えするというサステナブルな循環が1300年以上も続けられている場所です。最近では持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉がもてはやされていますが、日本はその先駆けで、今もその伝統が守られ続けている素晴らしいところです。
伊勢神宮では一般参拝よりも神様に近づいて参拝できる特別な御垣内参拝(みかきうちさんぱい)をさせていただきました。よく総理大臣と閣僚が参拝されているのをテレビで見ることがありますが、それです。また神楽殿では御神楽奉納もさせていただきました。その後はおかげ横丁で赤福を買ったり、伊勢海老や松坂牛のお昼を頂いたりして満喫しました。

伊勢神宮に行く前にはみちひらきの大神として知られている猿田彦神社を訪れました。猿田彦大神は天孫降臨の際に高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した神様で、ものごとの最初に御出現になり万事最も良い方へ“おみちびき”になる大神で、古事記、日本書紀などにも「国初のみぎり天孫をこの国土に啓行(みちひらき)になられた」と伝えられています。
ここでおみくじを引き、無事に大吉で、今年も良い方向に道が開けるとモチベーションが上がりました。今年もクリニックが皆様の道が開けるご協力ができればと思います。